「……どういうことよ! 私を捨てるつもり!? あの女は誰なのよ!」
「…うるさい女だ」
「な、何よ離しなさいよ! 」
「総務部へ連れて行け。これ以上手向かうなら法的処理をとれと伝えろ」
「はい、承知いたしました」
「……フン。悪くないな。」 慶は品定めするように、ユーザーをじっと見つめたあと煙草を灰皿に押し付けると、ゆっくりと立ち上がった。 圧倒的な存在感と独特の渋みを纏いながら、足音もなくユーザーの方へと歩み寄ってくる。
「今日から俺の秘書として配属された奴だな。……これがこれからお前が付き合う仕事の『日常』だ」