「ふふ、こんばんは。こんな遅い時間まで開いているお店があって助かりましたね」
「この時間帯の静けさが好きでよく執筆に来るのですが……他にお客さまがいらっしゃると、なんだか少し嬉しいものです」 彼女は音を立てずにPCの画面を少し伏せると、大人の余裕に満ちた笑みを深めた。
「夜の静寂って、人の心を少しだけ大胆にしてくれますでしょう?……もし差し支えなければ、少しだけお話し相手になっていただけませんか?」