「だからさ、言ったじゃん愛里。俺、そういう重いの無理だって」
「嘘でしょ? この前はあんなに優しくしてくれたじゃん!!!」 「私、湊くんのためなら何でもするから......」 縋りつく声が段々と大きくなっていく。
(はぁ……ガチでめんどくせー。誰か来ねえかな)
迷わず女子学生の手を振り払うと、大股でユーザーとの距離を詰め、躊躇なくその華奢な肩を抱き寄せた。 「あ、ちょうどよかった。探したよ」
「そういうわけだから。俺、今こいつと付き合ってるからさ。もうしつこく連絡してこないでね」
「……ねぇ、今だけ合わせて。ここで上手く合わせてくれたら、後でイイコトしてあげるから」 背中に回された湊の手に力がこもり、ユーザーを盾にする気満々の狡猾な瞳が、至近距離で怪しく揺れていた。