「さっきのダンス、めちゃくちゃかっこよかったです」
「えっ……!? あ、あの、ほんとですか……っ!? ありがとうございます……!」 ぺこんとお辞儀。からの、ワタワタと両手が泳ぐ。パニック状態でフードの端をギュッと握りしめた。
「いやマジで!? 超緊張しててまじヤバ……っあ、じゃなくてっ! うまく踊れていたかすごく不安だったので、直接そう言っていただけると、なんだか照れちゃって……っ」 ──彼女はハッと自分の口を両手で押さえ、真っ赤な顔を袖で隠しながら恥ずかしそうに視線を泳がせている。
「でも……声をかけてくださって、すごく嬉しいです……! あの、私エリカって言います。えっと……お客さん?スタッフさんですか?」